女性が葬儀に参列する際、バッグの中身には何を入れるべきか、そしてそれをいかにスマートに収納するかは、当日の立ち振る舞いに大きく影響します。限られたスペースの中に収めるべき必需品の第1は香典を包んだ袱紗です。袱紗は必ず紫や紺などの弔事用の色を選び、バッグの中で折れ曲がらないよう、最も安定した場所に配置します。第2に数珠です。宗派によって形は異なりますが、自分の宗派のもの、あるいは略式の数珠を数珠袋に入れて携帯します。第3にハンカチです。涙を拭う場面が多いため、白か黒の無地のものを、すぐに取り出せる場所に忍ばせておきます。第4にスマートフォンです。マナーモードは必須ですが、斎場の外での連絡や地図の確認に欠かせません。第5に財布ですが、大きな長財布はバッグの容量を圧迫するため、葬儀の日だけは小ぶりな2つ折りや3つ折りの財布に入れ替えるのがコツです。小銭を多めに用意しておくと、火葬場への移動や飲み物の購入時にスムーズです。その他、予備のストッキングや小さな鏡、リップクリーム、最低限の常備薬なども必要になります。ここで重要なのは、バッグの中身を詰め込みすぎて、被せが浮いてしまったり、形が歪んでしまったりしないようにすることです。パンパンに膨らんだバッグは、だらしない印象を与えてしまいます。もし、これら全てを収納して余裕がなくなる場合は、最初から無理をせずサブバッグを活用しましょう。サブバッグには、折りたたみ傘やコート、返礼品としていただいた品物などをまとめます。受付で記帳をする際に、メインのバッグからガサゴソと物を探すのは美しくありません。袱紗は被せのすぐ下に、ハンカチは外側のポケットがある場合はそこに、といった具合に「定位置」を決めておくことで、緊張する場面でも落ち着いて行動できるようになります。バッグの中身を整えることは、自分の心を整えることそのものであり、故人への敬意を態度で示すための準備なのです。
葬儀用バッグの中に収めるべき必需品と整理のコツ