会社の同僚や上司が亡くなった際、部署やチームとして故人への弔意を示すために、寄せ書きを贈ることは、非常に心のこもった良い方法です。しかし、プライベートな友人関係とは異なり、会社という組織として贈る場合には、いくつかの特別な配慮と注意が必要です。まず、寄せ書きを贈るという決定は、一部の有志だけで進めるのではなく、必ず部署の責任者である上司の承認を得るようにしましょう。会社としての公式な弔意の示し方(弔電や供花、香典など)と重複したり、齟齬が生じたりしないように、組織内でのコンセンサスを取ることが重要です。上司から、部署全体としての取り組みであるという承認を得ることで、より多くの人が参加しやすくなります。次に、メッセージの内容についてです。故人と特に親しかった人は、個人的な思い出を綴りたくなるかもしれませんが、あくまでも会社組織として贈るものであるという意識を持つことが大切です。あまりにプライベートな内容や、社内の人間しか分からないような内輪のジョークなどは避け、故人の仕事への貢献や、人柄を称える、公の場にふさわしい言葉を選ぶように心掛けましょう。役職名や敬称の使い方も、間違えのないように注意が必要です。寄せ書きを回覧する際には、役職が上の方から順番に書いてもらうのが、社内での一般的なマナーです。また、寄せ書きとは別に、誰がメッセージを書いたのかが分かるように、参加者全員の氏名を記したリストを添付すると、ご遺族が後で故人の交友関係を把握する上で、非常に親切です。完成した寄せ書きは、部署の代表者が責任を持って、葬儀の受付でお渡しするか、後日、上司と共に弔問に伺った際にお渡しするのが丁寧な方法です。会社として贈る寄せ書きは、故人への弔意であると同時に、ご遺族に対する会社の姿勢を示すものでもあります。節度と敬意を忘れず、組織としての品位を保つことを心掛けましょう。