身内の不幸により忌引休暇をいただいた後、職場に復帰する際には、上司や同僚への挨拶と報告が不可欠です。不在中の業務をサポートしてくれたことへの感謝と、葬儀が無事に終わったことを簡潔に、そして誠実に伝えることが求められます。まず、出社したら一番に直属の上司のもとへ挨拶に伺います。その際には、「この度はご迷惑とご心配をおかけいたしました。おかげさまで、昨日、父の葬儀を滞りなく相済ませることができました。本日からまた気持ちを新たにして頑張りますので、よろしくお願いいたします」といったように、三つの要素を盛り込むと良いでしょう。一つ目は、休暇をいただいたことへのお詫びと感謝。二つ目は、葬儀が無事に終了したという事実報告。三つ目は、仕事への復帰の意欲です。これにより、上司もあなたの状況を理解し、安心して迎えることができます。次に、同僚やチームのメンバーにも挨拶をします。こちらも同様に、「皆さん、お休みをいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけしました。おかげさまで葬儀も無事に終わりましたので、今日からまたよろしくお願いします」と、感謝の気持ちを伝えることが大切です。もし、部署全体から香典をいただいた場合は、朝礼などの場で「この度は皆様からお心のこもったご香志をいただき、誠にありがとうございました」と、改めて全員に対してお礼を述べるのが丁寧な対応です。葬儀の詳細について、自分からあれこれと話す必要はありません。もし同僚から尋ねられた場合には、簡潔に答える程度に留め、仕事の場であることをわきまえましょう。大切なのは、自分一人の悲しみに沈むのではなく、不在中に自分の仕事をカバーしてくれた周囲への感謝の気持ちを忘れず、それをきちんと言葉にして伝えることです。その誠実な姿勢が、円滑な職場復帰と、その後の良好な人間関係に繋がっていくのです。
職場への葬儀終了報告と復帰の挨拶